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Shopifyで代引き(代金引換)を設定する方法|手数料の請求まで完全ガイド

Shopifyの標準機能で代引き(代金引換・COD)を設定する手順を画面の流れに沿って解説。代引き手数料を決済金額に含められない標準機能の限界と、その解決方法までShopifyストア運営者向けにまとめます。

「Shopifyで代引き(代金引換)はできますか?」— 日本のマーチャントさまから非常によくいただく質問です。

結論から言うと、Shopifyの標準機能だけで代引きは設定できます。Shopify Plusも有料アプリも必要ありません。ただし、標準機能には「代引き手数料を決済金額に含められない」という日本のEC実務では無視できない制約があります。チェックアウトや注文確認メールでお客様に通知される金額と配達時の請求額が食い違うため、実際に商品を受け取るタイミングで「聞いていた金額と違う」というクレームや受け取り拒否につながる——ここでつまずくストアが多いのも事実です。

この記事では、標準機能での設定手順から、手数料請求の実務的な解決方法までを一気に解説します。

Shopifyで代引きは設定できる?

できます。Shopifyには「手動の決済方法(Manual payment methods)」という仕組みがあり、その一つとして代金引換(Cash on Delivery / COD)が標準で用意されています。

手動の決済方法とは、チェックアウト時にオンライン決済を行わず、店舗が別の手段(配達時の現金回収など)で代金を受け取る方式です。クレジットカード決済のような外部サービスの取引手数料は請求されません。

Shopifyで代引きを設定する手順(4ステップ)

設定は10分もかかりません。

1. 「設定」→「決済」を開く

Shopify管理画面の左下「設定」から「決済」を開き、ページ下部の「決済設定」セクションにある「手動の決済方法」を開きます。

Shopify管理画面の設定の決済ページ。左ナビの「決済」と、決済設定セクション内の「手動の決済方法」がハイライトされている

2. 手動の決済方法に「代引き (COD)」を追加

「手動の決済方法」を追加するメニューを開き、「代引き (COD)」を選択します。

手動の決済方法の追加メニュー。カスタム決済方法を作成する・銀行振込・郵便為替の選択肢とともに「代引き (COD)」がハイライトされている

なお、独自の名称で決済方法を作りたい場合は「カスタム決済方法を作成する」も選べますが、「代引き (COD)」「銀行振込」などの予約済みの名前はカスタム名称としては使えません。代引きには素直に標準の「代引き (COD)」を使いましょう。

3. 「追加情報」と「決済手順」を入力

  • 追加情報: お客様が決済方法を選択する際に表示される短い説明です。「代引き手数料が別途かかります」などの案内をここに書きます。
  • 決済手順: この決済方法で注文した後にお客様へ表示される手順です。「商品お届け時に、配達員に現金でお支払いください」など。

代引き (COD)を設定するダイアログ。追加情報に「代引き手数料が別途かかります。」、決済手順に「商品お届け時に、配達員に現金でお支払いください。」を入力し、有効化ボタンを押す画面

4. テスト注文で表示を確認

実際のチェックアウト画面で「代引き (COD)」が表示されるか、案内文が意図どおりに出るかを確認して完了です。

代引き注文の処理フロー

代引き注文はオンライン決済と処理の流れが異なります。

  1. お客様が代引きを選んで注文 → 注文の支払い状況は「保留中」(支払い待ち)として作成される
  2. 商品を発送し、配達時に運送会社が代金を回収
  3. 管理画面の注文詳細で手動で「支払い済みとしてマーク」する
  4. 以降は通常の注文と同じ

支払いが「保留中」のままでも発送操作は可能なので、代引きでは未回収のまま発送する流れになります。「支払い済みマーク」を忘れると未回収の注文と区別がつかなくなるため、運送会社からの入金確認とセットで運用ルール化しておくのがおすすめです。

代引き手数料はいくらに設定する?主要3社の料金表

購入者に請求する手数料は、運送会社に支払う実費に合わせるのが一般的です。主要3社の代引き手数料(税込)は次のとおりです。

代金引換額ヤマト運輸
(宅急便コレクト)
佐川急便
(eコレクト)
日本郵便
(ゆうパック等)
〜1万円330円330円一律290円
1万円超〜3万円440円440円一律290円
3万円超〜10万円660円660円一律290円
10万円超〜30万円1,100円1,100円一律290円
30万円超〜50万円取り扱い不可2,200円一律290円

※ 出典: ヤマト運輸 公式FAQ佐川急便 e-コレクト日本郵便 代金引換(2026年7月時点の各社公表情報にもとづく基本料金です。法人契約の内容によって異なる場合があります。)
※ 日本郵便は上記に加えて店舗への送金手数料(ゆうちょ銀行口座宛て203円など)が別途かかるため、1件あたり実質約493円です。1万円未満の商品ではヤマト・佐川が、高額商品では金額が上がっても定額の日本郵便が有利で、ストアの客単価で最安キャリアは変わります。
※ 代金引換額が5万円(税抜)以上になると印紙代相当額(ヤマトは税込55,000円以上で220円)も加算されます。

標準機能の2つの限界

ここからが本題です。標準の代金引換には、日本のEC実務で問題になる制約が2つあります。

限界1: 代引き手数料を決済金額に含められない

標準機能でできないのは、代引き手数料をチェックアウトの決済金額(合計金額)に含めることです。「追加情報」に「手数料330円がかかります」と書いても合計金額には反映されず、「支払い方法で代金引換を選んだら手数料を上乗せする」という紐づけの仕組みがありません。

その結果、チェックアウトや注文確認メールでお客様に通知される金額と配達時の請求額が食い違い、受け取りのタイミングで「聞いていた金額と違う」というクレームや受け取り拒否の原因になります。ヤマト運輸では受け取りが成立しなかった場合でも代引き手数料が発生するため、受け取り拒否は店舗にとって二重の損失です。

限界2: 配送方法と連動しない

「メール便(ポスト投函)では代引きを使えなくしたい」のような配送方法との連動も、標準機能では制御できません。

代引き手数料を決済金額に含める3つの方法

限界1への対処は、実務では次の3パターンです。

方法メリットデメリット
1. 送料に手数料を含めた「代引き用配送料金」を作る追加コストなし「代引き用送料+クレジットカード決済」のような矛盾した組み合わせを防げない
2. 注記だけ書いて配達時に上乗せ徴収設定が楽総額不一致でクレーム・受け取り拒否のリスク大
3. 方法1 + アプリで配送と決済を連動総額が正確・矛盾した組み合わせも防げるアプリ費用

方法1の「代引き用配送料金」は、Shopifyの送料設定で「注文金額に基づく」条件付き料金として作ります(例:「代引き(手数料330円+送料700円)」を金額帯ごとに登録)。この配送料金は方法3でもそのまま土台として使うため、まず方法1で運用を始めて、あとからアプリを追加しても設定は無駄になりません。

ただし方法1だけでは、お客様が「代引き用送料+クレジットカード決済」のような矛盾した組み合わせを選べてしまう穴が残ります。方法2は最もトラブルが多いパターンで、おすすめしません。方法3はこの穴をアプリで塞ぐ構成です。

アプリで解決する: 代引きコンシェルジュ

弊社が開発している 代引きコンシェルジュ は、この「代引き手数料を決済金額に含める」課題に特化したShopifyアプリです。

土台となる配送料金は、方法1で作った「代引き用配送料金」をそのまま使います(作り方は ヘルプの設定手順 で画像付きで解説しています)。そのうえで、方法1だけでは塞げない穴をアプリが補完します。

  • 代引き用の配送方法を選んだお客様には決済方法を代金引換のみに自動で絞る。「代引き用送料+クレジットカード決済」のような矛盾した組み合わせを防止
  • 手数料込みの合計金額がチェックアウト・注文確認メールの両方でお客様に通知され、配達時の請求額と一致するため、金額不一致のクレーム・受け取り拒否を防止
  • 手数料を除いた送料ディスカウントに対応。送料無料キャンペーン中でも代引き手数料だけは請求する、といった設定が可能
  • Shopify Functions ベースなのでShopify Plus 不要・個人情報をアプリサーバーに保持しないセキュアな設計

導入ストアからは「代引きの手数料が表示されるようになりトラブルが減った」というレビューをいただいています。7日間の無料体験があるので、代引き運用に課題を感じている方は試してみてください。

受け取り拒否を防ぐには?運用の3つのコツ

代引き最大のリスクは受け取り拒否です。拒否されると往復送料・手数料・作業コストがすべて店舗負担になり(ヤマトは取引不成立でも代引き手数料が発生します)、1件あたり2,000〜3,000円の実損になります。発生率は次の3つで大きく下げられます。

  1. 手数料込みの総額を注文確定前に表示する: 受け取り拒否の最大の原因は「玄関先で聞いていた金額と違う」こと。注記ではなく合計金額そのものに手数料を含めるのが確実です(前述のアプリで対応)。
  2. 注文確認・発送通知でリマインドする: 支払い方法が代引きであること・支払う総額・到着予定日をメールに明記し、「注文を忘れていた」「現金を用意していなかった」を減らします。
  3. 代引きの利用金額に上限を設ける: 高額注文ほど拒否時の損失が大きいため、「代引きは3万円まで」のように制限し、高額注文は前払いに誘導します。これは追加の仕組みなしで実現できます——代引き用配送料金を「注文金額3万円まで」の条件でのみ作成すれば、それを超える注文には代引きの配送方法が表示されなくなります。

まとめ

  • Shopifyの代引きは標準機能(手動の決済方法)で設定可能。Plus不要・取引手数料なし
  • ただし標準機能では代引き手数料を決済金額に含められない
  • 注記だけで運用すると金額不一致→受け取り拒否につながるため、手数料は決済金額に含めて表示するのが鉄則
  • 手数料を決済金額に含める・配送方法と連動させるなら 代引きコンシェルジュ で解決できます

SBペイメントサービスの2024年調査では、物販ECで「よく利用する決済手段」に代金引換を挙げた購入者は約6%と、代引きは今も現役の決済手段です(出典: ECサイトで物品・デジタルコンテンツを購入する際の決済手段に関する調査)。正しく設定して、機会損失なく安全に運用しましょう。

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